ロードバイクに乗り慣れてくると自分がどれぐらい速いのか気になりますよね。
パワーメーターを導入すれば、ペダルを漕いだ時の出力をW[ワット]に変換し、確認することが出来ます。
「今FTPが250Wで、4倍」「今日のライドはTSS120だった」みたいな会話はパワメを使用している仲間同士でよくします。
〇倍というのは体重1kgあたりどれくらいのワット数を出せるかを表した割合でパワーウェイトレシオと呼びます。表示形式は「○○w/kg」で速さの戦闘力的な値です。
〇倍というのを聞くとその人の速さがだいたい分かるので面白いですよ。
自分は初めてFTPテストをした時のWの低さに驚き、家電機器のW数の高さにビビりました。
「ドライヤーとかどんだけ高い出力で頑張ってるんや、すげー汗」的な(笑)
パワーの見える化により、下記のようなメリットが生まれます。
比較的安いモデルもあるので、ぜひ導入を検討してみましょう!
おすすめパワメ3選
紹介するのは自分が使用しているモデル、友人達の話、クチコミ等、価格やアフターサービスからこの製品なら間違いないと判断した製品です。
次に紹介する3製品から選べば間違いないです。
1位 4iiii/PRECISION
もっともおススメするパワメは4iiiiのPRECISIONです。
クランクタイプのパワメでPRECISIONは「ボタン電池式」です。
自分が使用してるのはこのパワメですが、トラブルは一切なく、パワー表示も安定しています。
4年以上使用していますが不満がないです。
電池も100時間以上持ちますし、電池残量が減ってきたらサイコンに通知してくれるので安心です。電池切れが心配な方はボタン電池をツール缶やジャージポケットに入れておけばいいですし、小さいので邪魔にならないです。
持ってなくてもCR2032の一般的な電池なのでコンビニで買えます。
1番のメリットは価格がパワメとしては非常に安い点で、105片側クランクだと35,200円(税込)です。
うれしいのはケイデンスセンサー内蔵なので別途用意する必要がなく、クランク周りがすっきりします。
充電式タイプのPodiiiiumもありますが、2時間充電して60時間しか持ちません。
また、USB充電なので接続部が故障(汚れ、雨等で)した際に充電できないリスクがあります。
室内保管なら延長コード等で充電できますが、玄関や物置で保管する場合は近くにコンセントが無ければ充電が面倒です。
その為、充電式のPodiiiiumより運用が楽な電池式のPRECISIONをおススメします。
注意点として3点あります。
①対応クランク長:165 / 170 / 172.5 / 175mm
160や177.5のクランクを使用している人は合う長さがないです。
②温度補正のキャリブレーション(較正)が毎回必要
毎回なので少し手間ですが、慣れます。
③チェーンステーにセンサー部が当たる可能性があるので事前確認必要
4iiii本家サイトにクリアランス確認用のプリントを用意してくれてます。
印刷してハサミで切って、自分のロードバイクに合わせて問題ないか事前確認できます。
ギリギリ干渉する場合はワッシャーをかます対応で導入可能なようですが、自己責任となりますので行きつけのショップに相談してはどうでしょうか。
下記リンクが4iiii本家サイトのクリアランス確認用のPDFです。
https://wwwold.4iiii.com/wp-content/uploads/2016/10/Ride-Ready-Clearance-Check-A4-rev1.pdf
クランク長、クリアランスに問題なければコスパの高い4iiiiのPRECISIONで決定でしょう。
海外通販(PBK、Wiggle)なら安く購入できるので、まずは下記リンク先を確認してみて下さい。
2位 Favero Electronics/ASSIOMA
Favero Electronics(ファヴェロ・エレクトロニクス)のASSIOMA(アシオマ)です。
こちらはペダル型のパワーメーターでペダル型としては価格が安く、コスパが高いです。
使用しているロードバイク仲間の話やクチコミなどの結果、特に不満もなく動作も安定しているようです。
発売当初はクリートがルックにしか対応していなかったのですが、シマノにも対応可能となったのでおススメ2位とさせて頂きました。
参考価格:UNO左側モデル56,100円(税込)
参考価格:DUO両側モデル90,200円(税込)
注意点としては充電式の為、充電中はコンセントが近い場所での保管が必要です。
ペダル型パワメはガーミンのVectorシリーズが有名ですが、電池部接触不良の不具合が多く、実際使用している友人もパワーの表示がおかしくなり不満そうでした。
ガーミンからは接触不良を解消したRallyが発売されましたが、CR1/3N(3V)という一般的ではない電池を使用しています。
Rallyは蓋を締める際にトルク管理必要、正規品でも初期不良多発、価格が片側でも86,900円(税込)とASSIOMAの両側モデルとほとんど同じ価格でおススメできません。
安定性、運用面、価格からペダル型パワメはASSIOMAがおススメです。
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3位 ジャイアント/POWER PRO
3位はジャイアントのPOWER PROです。
コスパ最高のジャイアントはパワメもコスパ高いです。
当初は完成車のみに搭載されていましたが、現在はパワメ単体でも購入することができます。
ジャイアントのパワメを搭載したTCRを購入した友人がいたので、借りて乗ったことがあります。
踏んだ時のパワーの表示も安定していましたし、自分の使用している4iiiiのPRECISIONと大きな差は感じられませんでした。
両側クランクタイプなのでより正確なパワーを表示でき、左右の踏み込んだ時のパワーバランスも確認できます。
専用のスマホアプリを使用すればトルク効率(踏み込んだ角度ごとの強さ)も可視化できます。
ケイデンスセンサー内蔵なので別途用意する必要はありません。
ただし、シマノのアルテグラR8000のみの展開となります。
PRECISIONと同様にチェーンステーとセンサー部のクリアランスに注意しましょう。
充電式となりますが、100時間と長時間使用できます(4iiiiのPRECISIONの充電式は60時間)
両側クランクパワメはシマノも出していますが、使用している友人が故障した際、シマノに送っても修理できず、原因の究明もされなかったようです。
「高かったのに」と嘆いていました。
アフター対応に不安があるのでシマノのパワメはおススメできません。
また、4iiiiのPRECISIONも両側クランクを安く出していますが、企業規模としては4iiiiは2010年創立で社員50人未満、ジャイアントは1972年創立で有名ブランドのOEMで成長した巨大企業です。
メーカーとしてはジャイアントがはるかに大きいのでマイナーな会社の製品が不安な方は4iiiiよりもジャイアントをおススメします。
ジャイアントはロードバイク界で成功している大企業です。パイオニアのようにサイクル事業から撤退し、部門を他社へ譲渡する可能性は将来的にかなり低いと考えられます。
シマノやガーミンのような安心できる大きな企業のパワメを購入したい場合はジャイアントのPOWER PROをおススメします!
リンク:POWER PRO|GIANT
まとめ
以上、おすすめパワメでした。
様々なメーカーが色々なモデルを販売しているので迷いますよね。
迷ったらコスパ最高の4iiiiのPRECISIONを選んでください。
クランクが合わなかったり、チェーンステーとセンサーが干渉する場合はペダル型のASSIOMA(アシオマ)にしましょう。
大きな会社の製品が安心な方はジャイアントのPOWER PROにしましょう。
紹介した3製品から自分に合うタイプを選ぶとロードバイクライフがより充実しますよ。
パワーを表示するおススメのサイクルコンピューターは次の記事を参考にして下さい。
・ペース配分の目安として有効
・走りのくせ、強み、弱点がわかる
・集団ライドで仲間のペースに合わせやすい
・FTPを計測しておけば、ライド時のトレーニング負荷、疲労度が数値化できる
・パワートレーニングができる
・スマートトレーナー以外のローラーでもZWIFTに参加できる